先輩社員紹介

素材研究: 髙田登史孝 「伝統技とタカラの独自技術を融合し、フリットの可能性を求める。」

タカラの「高品位ホーロー」は強靭な金属と、ホーロー表面を形成するフリットに850℃という高温の洗礼を与えて生み出されます。一般的には「フリット」という言葉を耳にすることは少ないかも知れませんが、分かりやすく言うと「陶磁器の表面に塗られるうわ薬に入っているガラス質の粉末」のことです。
炉の中でうわ薬を金属に焼き付けるという高品位ホーローの製法は、七宝焼や陶磁器などの工芸品とよく似ています。そこにタカラの独自技術が加わり、深みのある重厚な色調やホーロー表面への繊細な柄、上品で優しい模様など、微妙な色のニュアンスを自在に表現することが可能です。
私は現在、そのホーロー表面への加飾(絵付け)技術の開発に携わっています。いかにして工業製品として安定的に表現し、これまでにない絵柄や模様を生み出すことが出来るかが課題となります。
また、フリットはホーローや陶磁器のみならず、電子産業や自動車産業にも利用されるなど、想像以上に利用分野の広い素材です。他素材とフリットを組み合わせることで、応用できる可能性を十分に持ち合わせています。現在はフリットの更なる可能性について、ホーロー分野に留まらず新規用途開発にも力を入れています。フリットが「縁の下の力持ち」として様々な分野を支え、なくてはならない存在になればと思います。これらのテーマは、毎日が新しい発見の繰り返しで、実に奥の深い仕事です。

この仕事には、やりがいがあります!

研究職ならではの醍醐味を一言で表現するのなら、「ものづくりができる」ということです。商品コンセプトに基づいて、関係部署がひとつの目標に向かって協力しながら切磋琢磨します。
実際の生産までこぎつけるには、様々な問題や課題に直面しますが、それら課題をクリアして商品が発売され、カタログに掲載されたりショールームに展示された時は非常に嬉しいものです。自分の携わったものが「カタチ」として世に出回る、これこそ一番の醍醐味であり、やりがいでもあります。

技術者の夢

タカラの「高品位ホーロー」は、炉の中で色彩が変化する「窯変」と呼ばれる製法で、七宝焼きや陶磁器などの工芸品にも通ずる、他の素材では表現できない趣のある艶やかさや味わい深い表情を表現しています。これは焼成中に起こる変化であり、制御が非常に難しいものです。
これまで長い間培ってきたホーロー技術と「窯変」の組合せを駆使することで、今後はさらなる「新しいホーロー」を作り上げてみたいと思います。

オフはすっきり、リフレッシュ!

仕事帰りや休日、時間があれば「ラーメン屋さん巡り」に出かけたりします。近年のラーメンは系統や味付け、ジャンルも多岐に渡り、麺やスープにこだわっている店が数多くあります。試行錯誤しながら一杯の究極のラーメンを作り上げているという点は、どこかしら私の仕事にも共感する部分があり、非常に興味深く感じます。
現在では新しい家族も増え、子供の成長を日々感じることも楽しみのひとつです。

タカラスタンダードの社風って?

噛めば噛むほど味わい深くなる「するめ」のように、社員一人一人の個性や味が出ている会社です。社員が集まっても味がバラバラになることなく、会社全体として一つのまとまった「いい味」を出している「ちゃんこ鍋」のようでもあります。

伝統技とタカラの独自技術を融合し、フリットの可能性を求める。
職種素材研究
高田 登史孝
技術課 課長代理
1999年入社 / 工芸学部 物質工学科卒