Pride of Takara standard
#1 職人のプライド
バスルームを、
究極のリラクシング空間に
するために。
バスルーム空間全体のプロデュースを手掛けるタカラスタンダードでは、その開発、デザインのプロセスにおいても常に「究極のリラクシング」を探求し続けています。鋳物ホーロー浴槽というプレミアムな浴槽にフィットする、高級感あふれる壁面、カウンター、床など、それらのトータルなバランスが、真のリラクシング空間には必要だと語ります。
カラー展開が豊富なことは
ホーローの技術力のあらわれです。
開発部 バスグループ長 三田村 宏
鋳物ホーロー浴槽の優れた特徴を
どれだけ引き出せるかが鍵。
開発部 デザイン・企画グループ 黒川 將平
プレデンシア開発のきっかけを教えてください
システムバスのフルモデルチェンジの構想がスタートしたのは2013年のころです。戸建て住宅のリフォーム需要が増えてきていた頃でした。
子育てを終え、ご夫婦お二人になられたご家庭や、社会で活躍されて勇退された方など、ライフスタイルに余裕が出てきたお客様、自分ひとりのプライベートな時間と空間を大切にされたいお客さまに向けて、さらにニーズに合った商品を開発しようということになりました。
実はそれまで多種多様なシリーズが存在していて、わかりにくさもありました。それらを時代やお客さまのリアルなニーズに則して整理し直す必要があるという課題が社内でも持ち上がっていたんです。
プレデンシアのフルモデルチェンジはちょうどそんなタイミングで開発することになった商品です。
開発部 バスグループ長 三田村 宏
今回のシステムバスのモデルチェンジの中心的な
役割りを担う。これまで多種多様に存在した製
品構造を、お客さまのニーズに合わせて一新
し、ブラッシュアップを図った。
開発部 デザイン・企画グループ
黒川 將平
鋳物ホーロー浴槽を基本に、空間としてのデザイ
ン全体を担当。“くつろぎラウンジ浴槽”というコ
ンセプトを設定し、究極の入り心地の良さを目
指して開発を行った。
デザインでこだわったのはどんな点ですか
キーワードは、「よりラグジュアリーで開放感のある浴室へ」。重厚感のあるクォーツストーンを用いた新形状のカウンター、空間を引き立てるラグジュアリーミラー等、浴室の空間作りを全体的に見直しました。浴槽については、最高スペックの鋳物ホーロー浴槽の素材の良さを最大限に引き出せるようなデザインを模索し、試行錯誤を重ね、完成したのが「くつろぎラウンジ浴槽」です。首元から背中全体を優しく支える浴槽の背もたれは、鋳物ならではの温かさと滑らかな肌触りによるくつろぎを実感して頂けます。浴槽深さや肘置きの形状、頭を預ける部分のスペース等、使いやすさも重要視しました。他にも、幅広い年代の方々に快適に使って頂ける「ワイド浴槽」、サイズバリエーションの豊富な「ラウンド浴槽」といった、工夫を凝らした浴槽タイプをラインナップしました。
開発で苦労されたのはどんな点ですか
まずは、鋳物が持つ焼き物特有の難しさがありました。鋳物ホーローは、鋳造（鉄を溶かして形作る）とホーロー焼成（ホーロー釉薬を溶かして色付けする）の段階で、何度も高熱に晒されます。それらの熱による変形を抑える設計にするのが、とても大変でした。デザイン設計にあたっては、実際に浴槽と同じサイズに模型を組み立て、どのくらいの広さや角度が快適か、体格の違うスタッフが代わる代わる何度も横になって実験したほどです。その結果、導き出された背もたれ角度が110°というのは、今も浴槽設計のベスト・アングルになっています。今回はそれに加えて、いかに鋳物ホーロー浴槽の魅力を引き出して、くつろぎを感じてもらえるデザインに仕上げるのには苦労しました。
開発チームで大切にしてきたことは何ですか
「よりラグジュアリーで開放感のある浴室へ」を目指す上で、３つのポイントを大切にしました。１つ目は、ゆったりできる広々感。浴槽の大きさを効果的に反映したデザインで、視覚的にも広さを感じて頂けます。足元側には入浴姿勢で開放感を与えるスクエアデザインを採用しました。２つ目は、鋳物ホーローならではの美しさを際立たせる形状。無駄なラインを無くしたシンプルな造形ながらも、光の反射による柔らかな表情を追求した３次曲面は、味わい深い艶やかな素材感を際立たせています。３つ目は、掃除する所作まで美しく見えるデザイン。背もたれの腰のあたりの折れ曲がりから、肘置き、足元まで１本で繋がる伸びやかなラインは、一筆書きで拭き取るように掃除ができます。
プレデンシアならではの特徴とは何ですか
プレデンシアの鋳物ホーロー浴槽は、肌触りの滑らかさや輝きの美しさといった素材としての優れた特徴はもちろんのこと、素材の魅力を存分に引き出すカラーであることも自慢のひとつです。一番人気があるのはプレシャスホワイトですが、他にもシルキーベージュ、ラスターブラックといった全３色が揃います。特にプレシャスホワイトは日本人好みの柔らかい白で、鋳物ホーローの奥行のある美しさを引き出した完成度の高い色だと自負しています。他には最近人気の落ち着いたベージュ系の壁面ともよくマッチするシルキーベージュも人気です。
今後、どんな商品を開発していきたいですか
バスタイムという１日で一番リラックスできる場所をプロデュースするためには、浴室が空間としてバランスよく調和していることが大切だと思います。プレデンシアに限らず、他のシリーズでも、採用する素材の良さを更に引き出していきたいです。今後もバスルームという一つのリラクシング空間全体の快適さと心地よさを追求していきたいですね。
この製品を探しています
