素材研究

山本 晋太郎Yamamoto Shintarou

2013年入社
大学院 総合理工学部 物質工学専攻修了

大学院で研究した材料からアプローチできる仕事がしたいと思い、かつ、その中でも人々の生活の身近にある製品を扱うメーカーを希望し、住宅設備業界のタカラに入社。以来、一貫して素材研究に従事。

ホーロー釉薬の材料設計は、手強くて、奥が深い。

  • Q.01 現在のお仕事について教えてください

    キッチンやバスの扉や壁に用いられる、ホーロー材料の設計をしています。仕事を大別すると、「新規ホーロー釉薬の材料設計」と「ホーロー工場のトラブル対応」です。
    新製品を発売する際には、新たなホーロー材料の実験を繰り返し、高品位ホーローとして必要とされる性能や、開発部門から依頼される意匠、コストや加工性等を満たす配合を決定させます。例えば、既存製品にない新色のホーロー材料を開発する場合、絵の具で絵を描く時のように、単に顔料を変えて完成できるほど簡単にはいかず、ガラス質の配合を根本から検討する必要が出てきます。すると、ある性能が満たされず、それを補おうとすると他の性能が崩れてしまうため、トライアンドエラーを繰り返すことに。組成バランスが重要で、奥が深い材料だと感じています。近年では、原料やエネルギー価格の変動も大きいため、より低コストでエンドユーザー様がお買い求めやすく、喜んでいただけるような材料設計も心掛けています。
    また、工場でホーロー生産上のトラブル等が発生した場合には、原因究明を行い、材料に問題がある場合は、同様に配合の見直し等の改善策を練るのも重要な仕事です。

  • Q.02 タカラに入社を決めた理由は何ですか?

    タカラは他社と比較しても素材に強みを持っており、そのコア技術に携われることに憧れ志望しました。また、面接を受ける過程で、単に技能だけでなく人となりを評価項目として重視していることにも好感を持ちました。タカラの製品は高品質で世に多く出回っているので、社会に貢献できていることを実感する機会がたくさんあります。友人や知り合いからタカラ商品を使っているという声を聞くと嬉しく、この会社を選んで良かったと思います。

  • Q.03 職場は、どんな雰囲気ですか?

    実験室では個人競技のように孤独に取り組むイメージを持たれている方も多いと思います。しかし私の職場(実験室)では、同僚たちが試作品を覗き込んできたり、困っていると周りから声を掛けてもらえたり、団体競技のような雰囲気を感じます。
    また、近年は研究部門に配属される若手社員が増えた印象があります。これは、会社としてホーローを中心とした技術力を重要視し、さらに向上させたいという意図の表れだと思います。同世代が多いことはとても心強く、共に切磋琢磨して取り組んでいます。

  • Q.04 タカラの、どんなところが好きですか?

    若い時から開発テーマを与えてもらえるので、やりがいが大きいです。もちろんその分、仕事を任せられるプレッシャーもありますが、先輩方がサポートしてくれるので心強いです。いろんな方々の支えがありながら、私の仕事が成り立っているんだと実感できるところが、タカラの好きなところです。

  • Q.05 ある一日の仕事の流れ

    7:00 起床
    シャワーを浴び出勤準備。目覚めが良いとランニングで出勤。普段は車通勤。
    8:30 出社
    ラジオ体操、メールチェック、手帳でスケジュール確認。
    午前 実験
    工場トラブル等の急ぎの案件は優先的に行う。
    昼食
    食堂で会社の弁当を食べる。余った時間はリラックス。
    午後 実験
    急ぎの案件対応、担当する開発テーマを中心に実験。
    17:00
    実験結果等を上司へ報告、報告書・連絡書等の作成、メール・回覧物チェック。
    20:00 帰宅
    自炊か外食。録画したTVを見たり、スマホで遊んだり。
    24:00 就寝
  • Q.06 休日は何をして過ごしていますか?

    休日はランニングをして過ごすことが多いです。年に2回、共通の趣味を持った同僚たちとマラソン大会に出場することが恒例になっています。走っている最中は、「何でこんな辛いことやっているのか!」と考えてしまいますが、完走後に同僚たちと辛さや達成感を共有することで、仲も深まっているように感じます。ランニングをしない同僚からも、「大会どうだった?」、「最近走ってる?」と声を掛けられ、親睦を深める一助にもなっています。

※記事内容は取材当時のものです。