私が入社した1994年、当時のタカラスタンダードは、売上高約1,200億円、数ある水まわりメーカーの一つにすぎませんでした。しかし今や、当時の2倍近くの売上高約2,300億円、国内キッチンシェアはNo.1を誇り、水まわり業界をリードする企業にまで成長しています。
私はその理由を、先輩方から脈々と受け継いだ、「ホーローという素材にこだわったモノづくり」、「業界最多全国約160の地域密着型ショールームの展開」、「商品価値を正しく表した、値引きを前提としない適正価格設定」などの、当社独自の経営方針を徹底的に貫いてきたからだと考えています。それら全ての方針に共通しているのが「水まわりから、お客様の暮らしを豊かにしたい」という強い想いです。
私が社長になったこれからも、その想いは大事にしていきたいと考えています。しかし、皆さまも感じているでしょうが、世界の変化のスピードはとても速くなっています。きっと今までの常識や慣習では通用しなくなるケースも多く出てくるでしょう。当社が今後も成長し続けるためには、伝統を大切にしながらも、様々なことに挑戦し、スピード感を持って、更なる「変革」を求めていかなければなりません。
水まわりからお客様の暮らしを豊かにしたい…という想いは大切にしながらも、常識や慣習にとらわれることのない変革の精神。自ら進んで新しいことに取り組み、未来を変えていく意識を持って挑む。その前向きな気持ちこそ、タカラスタンダードを動かす原動力であり、求める姿勢です。