製品の開発から、お客様に届くまで。
タカラスタンダードでは、
あらゆる専門分野をもった社員が
お互いに連携し、
より良い製品をつくっています。
ここでは詳しい職種と
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より、使いやすく、美しく。
ホーローシステムキッチンの、
終わりなき挑戦。
2020年2月にフルモデルチェンジされた、タカラスタンダードの主力製品ともいえるホーローシステムキッチン「トレーシア」。予想以上の反響の裏には、プロジェクトに携わった社員一人ひとりの熱い想いと挑戦があった。
トレーシア
フルモデルチェンジ秘話
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主力製品を
フルモデルチェンジせよ。製品開発 プロジェクトリーダー
1995年入社 上田 芳秀主力製品を
フルモデルチェンジせよ。中級ホーローシステムキッチン「トレーシア」のフルモデルチェンジという、全社をあげたプロジェクト。そのリーダーを任されたのは、開発部の上田だった。
リニューアルの狙いは、都市部・若年層の取り込み。価格を極力抑えながらも、ホーローの特性を活かすデザインとトレンドを融合し、デザインやカラーバリエーションを増やすこと。さらに、リフォーム仕様を充実させることも重要なテーマだった。
一度は引手デザインの見直しが必要と判断され、延期になっていたプロジェクト。今回は前回からさらなる改良を加え、「デザイン」「価格」「リフォーム対応力」という明確な目標をクリアする。そのために上田はプロジェクトメンバーと密に連携をとり、様々な課題に取り組んでいくことを決意した。
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デザインと
価格のせめぎあい。製品開発 プロダクトデザイン
2015年入社 黒川 將平デザインと
価格のせめぎあい。より若い層のお客様の心を掴むためには、デザインはもちろん、手の届きやすい価格が大切だ。
ハンドル引手のプロダクトデザインを担当したのは、開発部の黒川。もともと引手デザインがネックとなり延期になったこともあり、プレッシャーは大きかった。しかし、材質や製造方法、製造に必要な原材料の体積など、細部にまで配慮しながらデザイン性を追求し続けた。コストとデザインのバランスをとりつつ、当然強度も担保しなければならない。
何度も強度試験や試作を行い、数ミリ単位のせめぎ合いを続けた。その結果、理想をかなえるハンドル引手を完成させた。
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バラつきのある素材に
ぴったりな部品を開発する。製品開発 部品設計
2017年入社 福原 信子バラつきのある素材に
ぴったりな部品を開発する。これまで工場でしか取り付けることができなかったキャビネットの部品を、現地で簡単に交換できるよう構造の変更を求められたのは、入社3年目、開発部の福原だった。
キャビネットの素材であるホーローは焼き物。工業品ではなく工芸製品であると言われるように、製品によってバラつきがでやすい。また、部品一つひとつの形状も複雑で、設計は容易ではなかった。
部品がキャビネットにうまく取り付かず、苦戦する日々。リーダーの上田とも議論を重ねた。何度も工場に行って試作に立ち会い、検証を繰り返す作業を粘り強く続け、福原はついに、部品の開発に成功したのだった。
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システムキッチン全体的の
印象を決める、色・柄。素材研究
2014年入社 高山 佳之システムキッチン全体的の
印象を決める、色・柄。ホーローの色や柄は、ベースとなる釉薬を焼き付けた上に、転写紙などで柄を焼き付けることで表現される。
知多工場技術課の高山は、デザインチームから上がってきた柄を転写紙で再現するため、試行錯誤を続けていた。何層にも色・柄を重ね、つくりあげられているホーローの柄は、色の配合、色合わせ、色のトーン、濃淡などのニュアンスの調整が必要だ。また今回は新たに、「コンクリートグレー」というトレンドを意識した柄も開発されていた。
開発部の黒川とやりとりを繰り返し、高山は、細かなニュアンスまで忠実に再現した柄を仕上げることができた。
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これまでにない複雑な製品を、
効率的に量産化する。生産技術
2018年入社 大谷 健太これまでにない複雑な製品を、
効率的に量産化する。一方、入社2年目で福岡工場生産課 大谷は、今までにない複数の色・柄のバリエーションを持つこの製品の量産化に挑んでいた。今回のプロジェクトでは2色のサイドモール(黒とシルバー)が設定されたが、これまで販売数量の多いシリーズでは2色のモール設定がされたことはなかった。
生産工程におけるミスを防ぐための工夫が急務と考えた大谷は、誰が見ても分かりやすい指示書を作成し、現場と何度も確認を行いながら生産工程を設計していった。同時に、開発の上田、福原とも相談し、引手、扉にマークや判別穴をつけるなどの間違い防止策も実施。そして、ミスを未然に防ぐ製造工程をつくりあげたのだった。
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市場を揺るがすほどの
大きな反響。2020年2月、数々の課題をクリアし、新しく生まれ変わった「トレーシア」がデビューした。アイコンカラーであるコンクリートグレーは当初、若年層をターゲットとして開発した色であったが、リフォーム検討世代でもある50代にも好評だ。またCMでもPRを行ったため、「CMのキッチンを見せて下さい」とショールームに来場されるお客様も多いという。
フルモデルチェンジの反響は想像以上に大きく、プロジェクトメンバーたちは想像以上の達成感を味わった。しかし、彼らは満足していない。今回の経験を通じ大きく成長したメンバーたちはすでに、次の挑戦へと進んでいる。