洗面所のリフォームは具体的にどれくらいの費用がかかるのが、どういったポイントに気をつけてリフォームすれば良いのかなど、気になる点も多いでしょう。本記事では洗面所リフォームの費用やリフォーム事例、リフォームに失敗しないためのポイントなどを詳しくご紹介します。おしゃれで使いやすい洗面所のリフォームをご検討の方は、ぜひ参考にしてください。
洗面所リフォームの内容・範囲で費用と工期が変わる
洗面台のリフォーム方法には、「部分的なリフォーム」と「全面的なリフォーム」の主に2パターンがあります。
部分的なリフォーム | 全面的なリフォーム |
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洗面化粧台の交換のみ | 洗面所空間全体の見直し |
古くなった設備を新しいものに替えたいといった場合は、洗面化粧台の交換のみとなる「部分的なリフォーム」で済むこともあります。一方、洗面所の狭さやレイアウト、使い勝手の悪さや収納不足など、空間に関係する箇所を改善したい場合には、全面的なリフォームが必要です。
洗面台の交換のみであればリフォーム費用は比較的安いですが、内装を含む空間全体の工事が必要な場合は費用も高めになります。
【洗面所リフォームの内容比較表】
洗面台交換のみのリフォーム | 洗面所全体のリフォーム | |
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リフォームの 内容・規模 |
古い洗面台を新しいものに交換する | 洗面台の他、壁や床などの内装、レイアウトなどの変更をする |
かかる費用 | 比較的安い (約5万円~+商品代(約6万円)) |
高い(約50万円以上) ※工事の範囲によって変動あり |
おすすめの ケース |
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洗面所リフォームの費用相場
※上記実例は、2024年4月時点において、タカラスタンダードパートナーショップに応募された作品のうち、タカラスタンダード内の審査を通過した施工例を掲載しています。グラフの費用は商品代と施工費を合算した価格です。施工費は、搬入取付、電気ガス等配管工事、壁・床等周辺工事、撤去処分費等を合計した概算金額となります。最多価格帯 (※2) はリフォーム実例の費用を集計した参考情報です。
タカラスタンダードの調査によると、洗面所のリフォームにかかった費用で最も多かったのが「60万円以下」です。「60万~100万円以内」のリフォームはその割合の半分程度で、費用が高くなるほど低い割合になっています。
しかし、工事の内容によっては100万円を超えるケースもあります。洗面所の空間全体のリフォームを検討している場合は、リフォーム費用が100万円前後となるケースも想定しておきましょう。
【内容別】洗面所リフォームの流れ
洗面台交換のみのリフォーム 【半日〜1日程度】 |
洗面所全体のリフォーム 【1〜4日程度】 |
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①廊下や壁などの養生 ②既存の洗面台の解体と撤去 ③給水・排水管や電気工事 ④新しい洗面台の設置準備 ⑤新しい洗面台の搬入と設置 ⑥給水・排水管・電気配線の接続 ⑦引渡しと取り扱い説明 |
① 廊下や壁などの養生 ②既存の洗面台の解体と撤去 ③給水・排水管や電気工事 ④大工工事による壁や床などの下地工事作業 ⑤内装工事 ⑥新しい洗面台の搬入と設置 ⑦給水・排水管・電気配線の接続 ⑧引渡しと取り扱い説明 |
洗面台交換のみの方が、洗面所全体のリフォームに比べて短期間で完了します。
洗面台の交換のみであれば半日から1日で工事が完了するケースが多く、その日中に洗面所の水も使えることも多いです。
一方、洗面所全体のリフォームでは、リフォーム内容や規模に応じて数日かかるケースもあります。大工工事や内装工事が完了しないと新しい洗面台が搬入できません。水が使用できない期間は、工事にかかる期間によって変わってくるでしょう。
【価格帯別】洗面所のリフォーム事例5選
タカラスタンダードによる、洗面所のリフォーム事例をご紹介します。
なお、紹介している製品は、モデルチェンジにより取材時のものからデザインを変更している可能性があります。あらかじめご了承ください。
【30〜60万円】限られた空間で収納力を拡大
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【リフォーム前】 | 【リフォーム後】 |
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【リフォーム前】 |
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【リフォーム後】 |
狭さからくる圧迫感を軽減するため、上部の収納をなくしてすっきりと広く見える空間に仕上げました。新たに導入した洗面台は以前の洗面台と同じ大きさですが、それ以上の収納力を備えています。
【60〜100万円】断熱効果を備えたモダン空間へ
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【リフォーム前】 | 【リフォーム後】 |
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【リフォーム前】 |
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【リフォーム後】 |
洗面所は上質感のあるコーディネートでホテルライクな空間に。そして、冬場の脱衣所がとても寒いというお悩みを解決するため、洗面所のリフォームとあわせて断熱効果の高いマドリモ窓工事(サッシ交換)と洗面所暖房機の設置も行なっています。
【150〜200万円】デザイン性と機能性を同時に実現
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【リフォーム前】 | 【リフォーム後】 |
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【リフォーム前】 |
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【リフォーム後】 |
洗面所と洗濯機を対面に設置することで、脱衣所スペースにゆとりを生み出しています。洗面所上には小物などを置ける「ちょっと置き」スペースを、壁には調湿・消臭効果があるシラス壁を。機能面も重視した、温かみのある空間に仕上がりました。
【約250万円】願いを叶えたオシャレ空間へ
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【リフォーム前】 | 【リフォーム後】 |
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【リフォーム前】 |
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【リフォーム後】 |
洗面所を「自分磨きする空間」にしたいとのご希望から、ドレッサータイプの洗面化粧台を設置。まるでホテルの洗面所のようなクォーツストーンのカウンターで高級感を演出し、自分磨きのために気分が高まる空間に仕上げています。
【約400万円】お悩みにあわせて180度フルチェンジ
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【リフォーム前】 | 【リフォーム後】 |
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【リフォーム前】 |
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【リフォーム後】 |
きれいに収納しても雑多な印象になりがちな洗面脱衣所は、扉付きの収納で物を見えなくすることですっきり・スマートな印象に。洗面所の配置も大きく変え、カウンター付きのホテルライクなおしゃれ空間へと生まれ変わりました。
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洗面所リフォームで後悔しないための6つのポイント
洗面所は毎日使う空間であり、見た目も機能面も重要です。洗面所のリフォームで後悔しないためにも、6つのポイントを押さてリフォームを検討しましょう。
現在の悩み・理想・予算からリフォーム範囲を決める
まずは、今の洗面所の「使いにくいところ」や「変えたいところ」「どんな洗面所にしたいか」など、リフォームの軸を考えます。同時に、洗面所のリフォームの予算についても検討しましょう。
お悩みや理想、予算を総合的にふまえたうえで「どんな洗面所リフォームが必要か」を考えます。デザインや機能面など、リフォームの優先順位を決めていきましょう。
洗面化粧台の種類・サイズと洗面所の広さを考える
洗面化粧台には「ユニットタイプ」「造作タイプ」「システムタイプ」の主に3種類があります。洗面化粧台は洗面所の主役でもあるため、リフォームにあたってどの種類にするのか、どのサイズが置けるかを考えましょう。
洗面化粧台のサイズを変えたい場合は、今の空間に入るかもチェックする必要があります。洗面所全体のリフォームを検討している場合は、どのくらいの広さにしたいかまでイメージしておきましょう。
【洗面化粧台の主な種類】
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ユニットタイプ | 造作タイプ | システムタイプ |
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洗面器一体型の 一般的な洗面化粧台 |
好きな装飾をカスタムで きる洗面化粧台 |
上下左右に収納棚が増設で きる洗面化粧台 |
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ユニットタイプ |
洗面器一体型の一般的な洗面化粧台 |
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造作タイプ |
好きな装飾をカスタムできる洗面化粧台 |
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システムタイプ |
上下左右に収納棚が増設できる洗面化粧台 |
洗面所に収納するものの種類・数を洗い出す
洗面所はつい物が増え、雑多な空間になってしまいがちです。十分な収納を確保するためにも、あらかじめ洗面所に収納したい物の種類や数を把握しておきましょう。必要な物や種類に合わせて、収納設備を検討していきます。
収納が充実している洗面化粧台を導入するほか、洗面所全体をリフォームする場合は別で収納を設けるのも1つの方法です。
洗面化粧台のデザインを考える
洗面所をおしゃれな空間にリフォームしたい場合は、洗面化粧台の鏡や洗面ボウルの形などデザインにも注目しましょう。洗面化粧台のデザインは、洗面所全体の雰囲気を大きく左右します。
おしゃれさだけでなく、洗面ボウルが掃除しやすい形状か、収納スペースが豊富かなど、実用性も考慮して考えることがポイントです。
洗面所空間に必要な機能・設備を考える
洗面所全体をリフォームする場合は、照明や換気システム、断熱性などの機能・設備面もチェックしましょう。
たとえば、照明であれば明るさや色調を調整できるものを選ぶことで、洗面所でメイクやシェービングなどのお手入れがしやすくなります。また、高性能な換気システムを導入すれば、湿気やカビの防止にも有効です。
洗面所の使用シーンや現状の悩みから、必要な機能や設備をピックアップしてみてください。
実際にショールームで実物を見てみる
頭でイメージするだけでなく、実物を見てみることも大切です。実物を見ることで、リフォームについてより具体的なアイデアが出せるようになります。
タカラスタンダードは、47都道府県約160カ所にショールームを展開しています。洗面化粧台をはじめ、浴室やシステムキッチンといったさまざまな商品を実際に見て触れて、暮らしをイメージできます。気になる点は、専門のアドバイザーがご案内してサポートいたします。洗面所のリフォームや洗面化粧台の交換をお考えの方は、ぜひお近くのショールームへ足を運んでみてください。
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おしゃれで使いやすい洗面所にリフォームするには?
- 洗面所の動線をもとにレイアウトを決める
- 壁面にオープン棚やマグネット収納を取り入れる
- 実用性とデザイン性のバランスを考える
ただおしゃれなだけでは、洗面所を使う中で不便さを感じてしまう恐れがあります。そのため、洗面所のリフォームではデザイン性と実用性をバランスよく考えることが大切です。
使いやすさをアップさせるには、洗面所での動線をふまえて効率的なレイアウトを検討することがポイントです。そして、洗面化粧台自体に収納が多い製品を選んだり、空間全体をリフォームする場合は壁にオープン棚やマグネット収納など、おしゃれに見せる収納を取り入れたりするのも良いでしょう。
また、デザイン面では洗面所内の色味やテーマを統一させたり、設備や空間の素材にこだわったりすることもポイントです。
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洗面所のリフォーム費用を抑える3つの工夫
- 本当に必要なリフォーム範囲を考える
- 洗面化粧台の種類やグレードを考える
- 既存のレイアウトや収納設備を活かす
理想と希望を取り入れてばかりでは、リフォーム費用が予算を大幅に上回ってしまう恐れがあります。理想と希望を取り入れつつ、リフォーム費用を抑えるには、現在の洗面所の悩みをもとに「適切なリフォーム範囲」をよく考えることがポイントです。
リフォーム範囲が広くなるほど費用も上がるため、リフォームしたい箇所の優先順位を定め、範囲を決めるとその分費用も抑えられます。必ずしもすべてをリフォームする必要がない場合は、既存のレイアウトや収納を活用することもコツの1つ。リフォーム内容が増えるほど費用も高くなるため、本当に必要なポイントの見極めが大切です。
また、メーカーごとに洗面化粧台の種類も豊富であるため、予算に合わせて種類とグレードをチェックしましょう。
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洗面所のリフォームに関するQ&A
ここでは、洗面所のリフォームに関するよくある質問に回答していきます。
Q.洗面所のリフォームに使える補助金はある?
住宅に関する補助金や助成金の制度は、国や自治体などによって実施されています。ただし、リフォーム内容によって使える補助金は異なります。また、補助金の対象となるのは、バリアフリー化や長期優良住宅へのリフォームが対象になるケースが多いです。
一般的な洗面所リフォームでも条件に当てはまれば補助金が受け取れる可能性があるため、国やお住まいの自治体のWebサイトなどから確認してみましょう。
Q.マンションの洗面所もリフォームできる?
マンションの洗面所もリフォームできますが、集合住宅であることから制約があります。
リフォームを検討する場合、まずはマンションの管理規約や管理組合のルールを確認しましょう。水回りの変更は他の住戸に影響を与える可能性があるため、事前の承認が必要な場合があります。また、マンションの構造によっては配管の変更が難しく、理想とするリフォームが実現しない場合もあるため注意が必要です。
なお、賃貸の場合は勝手にリフォームするのはリスクが高いため、契約書に禁止事項がなくとも大家や管理会社に相談しましょう。
Q.洗面所はDIYでもリフォームできる?
場所によってはDIYによるリフォームが可能です。以下のような場所は、DIYでもリフォームできるでしょう。
・壁紙の張り替え
・収納棚の設置
・蛇口の交換
・洗面所鏡の張り替え など
一方、水漏れやひび割れなどの設備不良が起きている、洗面所や洗濯機の位置を大幅に変えたいなどの場合、専門的な知識や大規模な工事が必要となるため、DIYでのリフォームは難しいです。
また、DIYできる部分でも失敗する恐れがあるため、失敗を避けるためにも専門業者に依頼するのがおすすめです。
Q.お風呂やトイレと洗面所を一緒にリフォームできる?
お風呂とトイレ、洗面所は一緒にリフォームできます。同じタイミングでリフォームできれば、デザインの統一や効率的な工事が可能です。一緒にリフォームすることで費用は高くなってしまいますが、いずれも同じくらい年数が経過しているのであれば、同じタイミングでのリフォームがおすすめです。
Q.洗面所のリフォームを考える時期の目安は?
使用年数や劣化の状態にもよりますが、一般的には10年から15年が経過すると設備の老朽化や機能の低下がみられるケースが多くなります。入居や建て替え、前回のリフォームから15年以上が経過している場合は、現状問題がなくとも交換の目安時期とされています。
一方、水漏れやカビがある、落ちない汚れが目立ったり設備が破損していたりする場合は、年数が経過していなくとも早めのリフォームを検討することがおすすめです。
洗面所をリフォームして暮らしをより快適に!
洗面所のリフォーム費用は、リフォーム内容によって大きく異なります。予算内に抑えつつ、悩みを解決して理想の洗面所にリフォームするためには、まずはリフォームの範囲を明確に決めることがポイントです。おしゃれで使いやすい洗面所にするためには、デザイン性と実用性のバランスを考慮しましょう。
また、ショールームで実際の製品や洗面所のイメージを見ることで、具体的なリフォーム像をイメージしやすくなります。
タカラスタンダードは、47都道府県約160カ所にショールームを展開しています。洗面化粧台をはじめ、浴室やシステムキッチンといったさまざまな商品を実際に見て触れて暮らしがイメージでき、気になる点は専門のアドバイザーがご案内してサポートいたします。洗面所のリフォームや洗面化粧台の交換をお考えの方は、ぜひお近くのショールームへご来店ください。