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人気のI型キッチンのメリットは?対面・壁付けタイプの違いについても解説

人気のI型キッチンのメリットは?対面・壁付けタイプの違いについても解説

キッチン

2025.09.19

日本の多くの家で使われている「I型キッチン」。シンプルだからこそ、使い勝手をよくするためにさまざまなポイントにこだわることがおすすめです。今回は、定番のI型キッチンのメリット・デメリットやペニンシュラキッチンとの違い、レイアウトの種類についてご紹介します。選び方のコツやリフォーム事例も解説しますので、参考にしてください。

I型キッチンとは?

I型キッチンとは?

I型キッチンとは、調理スペースとコンロ、シンクが一直線に配置されているキッチンです。横一列に並んでいる様子が、上から見たときにアルファベットの「I」に見えることから、「I型キッチン」と呼ばれます。

I型キッチンは、日本の住宅でも多く採用されているベーシックなキッチンです。一般的に天板の奥行きが60cmのものが多く、比較的限られたスペースを有効活用して設置できるため、小さな住宅やアパートに適しています。

また、調理スペースとコンロ、シンクが一直線に並ぶため、調理中の動線がスムーズになるといったメリットもあります。壁に沿って配置される場合が多く、リビングやダイニングとの統一感が出やすい点も魅力です。

ペニンシュラキッチンとの違い

ペニンシュラキッチンは、キッチン本体の左右どちらかが壁に付いていて、一般的にはリビングに向かって対面しているキッチンです。キッチンに立ったときの目線がリビングを向くため、キッチンで作業中も部屋にいる家族とコミュニケーションが取りやすいメリットがあります。ペニンシュラキッチンをはじめとする対面キッチンは、リビング・ダイニングとの仕切りがない分、開放感も得られるでしょう。

対して、I型キッチンは壁に接して設置される場合が多く、目線の先は壁です。ペニンシュラキッチンと同じく対面タイプもありますが、腰壁やカウンターが設置されることも多いです。また、I型キッチンは天板の奥行きが60cm~70cm程度のものが一般的で、ペニンシュラキッチンよりもコンパクトなサイズであることが多いでしょう。

開放感が魅力的なペニンシュラキッチンについて
詳しくはこちら

I型キッチンのレイアウトの種類

I型キッチンのレイアウトは、主に上記2種類があります。レイアウトによってキッチンやお部屋全体の印象が変わるため、違いをしっかり確認しましょう。

壁付けタイプ

壁付けタイプ

壁に沿って配置される「壁付けタイプ」は、I型キッチンのとくにスタンダードなレイアウトです。キッチン本体を最小限の床面積で配置できるため、リビングやダイニングを広く使えます

また、壁と天井部分を使って「吊戸棚」の設置も可能です。広い収納スペースを確保でき、清掃がしやすい点もメリットといえます。対面が壁になるため作業に集中できますが、調理中のコミュニケーションは取りにくいでしょう。

対面タイプ

対面タイプ

「対面タイプ」は、I型キッチンをリビングやダイニングと向かい合うように配置するレイアウトです。キッチンで作業をしながらお部屋を見渡せるため、コミュニケーションが取りやすく、開放的なキッチンを演出できます。

選ぶI型キッチンの種類によっては、部屋側に朝食や軽食を取るのに便利なカウンターの設置も可能です。狭いスペースでもお部屋を広く感じさせる効果が期待できるでしょう。ただし、壁付けタイプに比べると、キッチン本体の周りに通路幅を広く確保する必要があります。

家族とのコミュニケーションが増える対面キッチンについて
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【レイアウト別】I型キッチンのメリット・デメリット

【レイアウト別】I型キッチンのメリット・デメリット

I型キッチンの導入を検討している場合、壁付けタイプと対面タイプどちらにするかは悩みやすいポイントです。ここでは、各タイプのメリット・デメリット、どういった人におすすめかをみていきます。

【壁付けタイプ】I型キッチンのメリット・デメリット
メリット デメリット
  • 限られたスペースを有効活用できる
  • 設置コストが低い
  • 調理に集中できる
  • 収納スペースをたっぷり確保できる
  • リビング・ダイニングに背を向けて作業する必要がある
  • シンプルな印象になりやすい

壁付けタイプのI型キッチンは、比較的小さなスペースにも設置できます。ダイニングスペースの一部と空間を共有できるため、限られた空間を有効活用できるでしょう。1Kや1LDKといった間取りでは、多くに壁付けタイプのI型キッチンが導入されています。対面タイプに比べて設置費用が手頃であり、充実した収納量を確保できます

ただし、キッチンで作業する際はお部屋に背を向けるため、コミュニケーションが取りにくい点はデメリットでしょう。たとえば、小さなお子さまがいるご家庭だと、子どもの様子を見ながら作業をすることは難しくなってしまいます。

【壁付けタイプのI型キッチンはこんな人におすすめ!】

  • リビング・ダイニングの空間を有効活用したい
  • お手頃な価格でキッチンを設置したい
  • 調理に集中したい
【対面タイプ】I型キッチンのメリット・デメリット
メリット デメリット
  • ダイニングを見渡しながら調理ができる
  • リビング・ダイニングと一体感が生まれる
  • 開放的な空間を演出できる
  • 収納スペースがやや少ない
  • 部屋からキッチンが見えやすい

対面タイプのI型キッチンはリビング・ダイニングと向かい合う構造のため、お部屋にいる家族と話したり、子どもの様子を見たりしながらでも作業できます。壁付けタイプに比べてキッチンが孤立しにくく、リビング・ダイニングの一部として空間に一体感が生まれるでしょう。開放的で広々としたキッチンにしたい方にメリットが満載です。

一方、壁付けタイプよりも設置場所を取るため、I型キッチンのメリットであるスペースの有効活用は難しいでしょう。壁付けタイプのように吊戸棚の設置ができないケースもあり、収納スペースが少なくなる点にも注意。そして、部屋からキッチンが見えやすいため、キッチン内が整理整頓されていないと部屋が乱雑に見えてしまう恐れがあります。

【対面タイプのI型キッチンはこんな人におすすめ!】

  • キッチンを開放的な空間にしたい
  • リビング・ダイニングが見渡せる環境で調理したい
  • お部屋に一体感をもたせたい

I型キッチンを使いこなすポイント

I型キッチンを使いこなすポイント

上記3つのポイントを押さえることでキッチンスペースが整い、キッチンも含めたリビング・ダイニングをすっきりとした空間に見せられます。

収納スペースを確保する

対面タイプのI型キッチンや吊戸棚を設置しない場合は、収納スペースがやや限定されます。調理器具や食器などたくさんのものを収納したい場合は、別途収納スペースを確保しましょう。レイアウトにもよりますが、背面収納やフロアキャビネットを工夫するのがおすすめです。

また、すでにある収納スペースの整理整頓も大切。引き出しの中や棚の上を片付けて余白を作ると、必要なものを素早く取り出せるようになります。

さらに、壁面にフックやラックを設置し、調理器具やキッチンツールを吊るして収納するのもおすすめ。空間を有効活用して、カウンターや作業スペースを圧迫しない収納方法を考えてみましょう。

【具体的な収納設備】

背面収納 キッチンに立ったときの後側に設置する収納棚(対面タイプに多い)
フロアキャビネット シンクやコンロ下の収納棚
吊戸棚 壁・天井に直接取り付ける収納棚(壁付けタイプに設置可)
カウンターにモノを置きっぱなしにしない

カウンターが散らかっているとキッチン全体が狭く感じられ、作業効率が低下してしまいます。調理器具や調味料は引き出しや扉付きのキャビネットに収納し、必要なときにすぐに取り出せる状態にするのがおすすめ。カウンターは基本的にモノを置かないよう意識し、出したものは使用後すぐにもとの場所に戻す習慣をつけましょう。

利用頻度が高いモノやキャビネットに空きがなくて収納できないモノは、「見せる収納」がおすすめです。トレイやバスケットを活用し、整理整頓を心がけてみてください。

オープン棚でおしゃれにものを見せる

オープン棚は、調理器具や食器を見せるタイプの収納です。お店のディスプレイのようにきれいに収納することで、キッチン全体の雰囲気を格上げできます。限られたスペースを広く見せるのに効果的です。

対面タイプのI型キッチンの場合、背後の壁にオープン棚を取り付けることで、カウンターや作業スペースを圧迫せずに収納力をアップできます。オープン棚の色や素材にこだわることで、統一感あるキッチンにできるでしょう。

狭いキッチンでも上手に収納する方法はこちら

I型キッチンを選ぶ5つのコツ

I型キッチンを選ぶ際は、上記5つのポイントを押さえることがコツです。各ポイントを詳しくみていきます。

設置スペースの広さで選ぶ

設置スペースに見合わないサイズのI型キッチンを選ぶと、作業スペースが狭くなったり効率的な作業動線を作れなかったりして、ストレスを感じてしまいます。とくに、通路幅の確保が必要な対面タイプのI型キッチンを選ぶ際は、キッチンのサイズと実際の設置スペースの広さをよく確認しましょう。

広いスペースで作業したい、複数人での調理を想定している場合は、作業スペースの広さも重要です。I型キッチンは間口が大きすぎると返って動線が悪くなる可能性もあるため、使いやすさとのバランスを考えて選びましょう。

収納スペース・量で選ぶ

調理器具や調味料、食器などを多く使用する方は、収納スペースの多さにも着目しましょう。キッチンの種類によって、デフォルトで付いている収納棚の数や大きさは異なります。

壁付けタイプのI型キッチンを選べば、吊戸棚の設置が可能です。対面タイプのI型キッチンでも、背面収納や壁面の収納をうまく使うと、収納量を確保できます。

キッチンの見た目・デザインで選ぶ

キッチンはお部屋の中でも存在感のあるスペースであるため、見た目や雰囲気で選ぶのもよいでしょう。

I型キッチンの色や素材にこだわったり、リビングやダイニングなどお部屋全体の雰囲気と統一感を持たせたりすることで、洗練された空間を演出できます。とくに、対面タイプのI型キッチンは、お部屋と一体感を持たせることがポイントです。

将来のライフスタイルを見据えて選ぶ

現在の家族構成やライフスタイルだけでなく、将来も見据えて選ぶことが大切です。キッチンは日常的に使用する空間であり、家と同様に長く付き合います。そのため、人生設計と照らし合わせて、キッチンを選んでみてください。

ショールームで実物を見てみる

I型キッチンはシンプルな構造であるためイメージはわきやすいものの、カタログやWebサイト上にある写真だけでは、実際の使用感を考えることは難しいでしょう。そのため、ショールームで直接見たり、触れたりして、実際のキッチンを体験してみることも大切です。

タカラスタンダードでは、全国約160カ所にショールームを展開しています。キッチンは高価な買い物であるからこそ、実際に体験した上で納得のいくものを購入しましょう。

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【リフォーム事例】I型キッチンのレイアウト3選

ここでは、タカラスタンダードのリフォーム事例をもとに、I型キッチンの設置の参考となるレイアウトを3つご紹介します。

なお、紹介する製品については、モデルチェンジにより取材時のものからデザインを変更している可能性があります。あらかじめご了承ください。

壁付けキッチンから対面キッチンへ
【リフォーム前】 【リフォーム後】
【リフォーム前】 【リフォーム後】
【リフォーム前】
【リフォーム前】
【リフォーム後】
【リフォーム後】

壁付けタイプから対面タイプのI型キッチンにレイアウト変更したリフォーム事例です。収納が充実しているタイプにしたことで、収納の問題を解消できています。料理中の手元を隠すための仕切りを高めに設けたことで、対面キッチンの開放感と適度な目隠し効果を両立。シンク下には食器洗い乾燥機を設置し、利便性も向上しています。

レイアウト変更で快適キッチンに!
【リフォーム前】 【リフォーム後】
【リフォーム前】 【リフォーム後】
【リフォーム前】
【リフォーム前】
【リフォーム後】
【リフォーム後】

元は壁に囲まれて閉鎖的だったキッチンを、バーカウンターのように開放的なI型キッチンにリフォームした事例です。高級感のある大人な雰囲気を演出するため、壁面材や窓の装飾にこだわり、変化に富んだ空間を創り出しています

キッチン自体の収納力アップとともに、スペースにぴったりのカップボードを造作したことで、取り出しやすい収納を実現。また、壁付けタイプから対面タイプにしたことで、ご家族が集まったときもみんなで使える空間ができました。

リビングとの一体感を実現
【リフォーム前】 【リフォーム後】
【リフォーム前】 【リフォーム後】
【リフォーム前】
【リフォーム前】
【リフォーム後】
【リフォーム後】

壁付けのL型キッチンから、フラットな対面タイプのI型キッチンにリフォームした事例です。リビングと一体感のある、上質な広々とした空間に生まれ変わりました。成功の秘訣はキッチン単体ではなく、LDK全体を考えてリフォームしたこと。リビングも一緒に改装することで、統一感のあるデザインに仕上がりました。

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I型キッチンの種類はスペースや用途に合わせて選ぼう

I型キッチンは壁付けタイプと対面タイプの主に2種類があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。キッチンの設置スペースやリビング・ダイニングとの兼ね合い、必要な収納スペースなどさまざまな要素を考慮して選ぶことが大切です。

タカラスタンダードは、47都道府県約160カ所にショールームを展開。システムキッチンをはじめ、浴室や洗面などの各商品を、実際に見て触れて暮らしをイメージできます。気になる点は専門のアドバイザーがご案内してサポートいたしますので、キッチンをリフォームしたい方、収納力を上げたい方は、お近くのショールームへお立ち寄りください。

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